ノエイン もうひとりの君へ 14話

 ハルカの家に居候が2人。しかしトビは普通に大人として認知されてるんだね、
あの容姿なのに。アトリとミホは仲良くなってる。みんなして友達って感じで
和む。しかしユウ独りまたカラスに焼餅。と、ここでカラス、ユウがハルカを好き
ということに驚く。一応過去は共有してるみたいだけど、これはどう解釈すべきか。
所詮近似値の時空なので好きになった時期が異なってても不思議じゃないけど、
ラクリマの元になった世界では未来の自分と出会うことも無く、好きという感情を
自覚する機会が無かったのだととれないこともない。ともかく2つの時空の違いが
明らかになってきているのは確かなわけで、これも未来は不確定というところと
繋がるのかな。カラスの「お前が守れ」は、片や失ったことへの後悔、片や好きな
その人を守るため、という2人の行動原理の違いを受けてのものか。
 猫ならぬ電話が繋ぐ過去と現在。明るいお母さんにも辛いことがありました。
お父さんと気持ちがすれ違ってしまったのです。何度やり直しても望むものは
見えません。例え見えても現在は変わりません。「変えることの出来ない過去」を
自覚するハルカ。でも幸せな出会いも同様に変えることは出来ない。関わることが
出来るのは今、そしてこれから。ついでに龍のトルクの能力の限界も示された形。
当時8歳ってことは函館に引っ越してユウ達と出会ってからせいぜい3、4年という
ところか。放浪者のおじさん、正体はこれも知り合いだったりして。明かされるのは
まだ先だろうけど。ラスト、ノイズ混じりの(おそらくラクリマのハルカからの)
電話にはゾクッときた。
 今回、柳瀬雄之が演出やってる。珍しい。