涼宮ハルヒの憂鬱 12話

文化祭。溜息じゃなくてこっちか。喋るシャミセンの謎の真相は視聴者の想像に
委ねられたことに。
 モブがよく動く。それも含めて学園祭パートでは、前の方で喋るメインキャラに
留まらず、広く学園祭の情景を見せたいんだろうな、という画面構成になってた。
もしかすると、下駄箱のシーンを自然に見せる意図もあってのことかも。
学園祭終了後の教室パートではいつも通り、あるいはいつも以上に平凡な画作り
をしていて、両者の対比が面白かった。そして圧巻のバンド演奏シーン。
音楽に合わせた複数人による楽器演奏を馬鹿正直に真正面から描く/描ける
というのは京都アニメーションの実力あってこそ。細部へのこだわりが凄い。
TVアニメに限定せずとも、この手のシーンとしては間違いなく最良のものの一つ。
ハルヒの顔の皺に関しては、元のデザインの記号的な部分との擦り合わせが少し
気になったけど、演出的な効果は挙がっていたと思う。美少女アニメ系の
キャラデザインにリアルっぽい崩しという組み合わせは、京都アニメーション
過去作品ではAIRで、最近ではうたわれるもの11話のアルルゥでもやっていた。
ここぞという時に使うと、インパクト抜群。ただし、演出と作画がある程度の
レベルに達していることが前提条件。