天保異聞 妖奇士

 あくがるとは人の魂が今この場所から離れるの意。
 それを誘うは彼方の光か。幻のような吉原の灯ではなく
もっと明るく確かに思えるもの。しかしあるいはそれもまた幻影。
わかっていても思いは止まらぬ止められぬ。
吉原を舞台にするからには男と女の話になるのはお約束。
それが外れた者たちの話になるのがこの作品らしいところ。
情感優先のつくりが好ましい。が、やはり夕方向きではないな。 
次回「機の民」って、ヒヲウ戦記とリンク?予告にでてたのはマスラヲ?
からくりはちょっぴり歴史を変える…かもね、ってこと?