天保異聞 妖奇士

 異界への憧れは前回断ち切ったけど、進む道を決めるのは今回までかかった。
悩める39歳の往壓、ようやく奇士になることを決意。大人ってのは
何かをするのに一々理由が要るものらしく。難儀なことで。
今回の妖夷は時代錯誤な老武士の妄執よりうまれたもの。列から刀を抜くと
残るは屍、というのは字の構成からの言葉遊びで面白い。
カメラ目線でこそなかったものの、古道具屋の女主人の語りは視聴者へのもの。
メタなだけでなくアナクロニスムも犯してる。意図はまだ掴めず。
アバンがない代わりにED後にCパート。褐色美少女の登場で、
宰蔵の地位危うし。
 Aパートの最後辺りは倉島亜由美かな。キャラの立体感や女主人の芝居が良。
全体によく動き、アクションシーンにはちゃんと力が入っていた。